ホワイト企業の見分け方!転職に失敗しない求人票のチェックポイント

転職を考えている方の中には、

「ブラック企業には絶対に入りたくない」

「ホワイト企業はどうやって見分ければよいだろう」

という方も多いでしょう。

ホワイト企業には、共通して言える特徴があり、求人票をチェックすることで、事前に見分けることが可能です。

この記事では、転職のプロとして数多くのキャリア相談に答えてきた私が、ホワイト企業を見分けるためのポイントについて詳しく解説していきます。待遇がよく働きやすい職場を探しているという方は、ぜひ参考にしてください。

求人票から分かる!ホワイト企業の見分け方

ホワイト企業の見分け方を解説していきます。

年齢別の年収例を示しているか

年齢別の年収例をきちんと提示している場合、ホワイト企業である可能性が高いと言えます。

年収・手取りの金額を前もって具体的にイメージできるため、就職後のミスマッチも避けられます。

また、年功序列で給与がベースアップしていく制度が整っている企業であることも多いでしょう。

一方で、

  • 「月収20~40万円」のように、幅を持たせて曖昧に記載している
  • インセンティブなどが含まれた最高月収のみ記載している

といった求人票の場合は、客観的な指標にはならず、入社後、想定よりも低い月収しか得られないといったケースも想定されます。

残業時間

残業時間や残業代の規定も、必ず確認しておきましょう。

ホワイト企業の場合、「残業なし」あるいは「月平均20時間以内」といった明確な記載がある場合がほとんどです。

残業代の規定を確認する

残業時間とともに、残業代の支払い規定も事前に確認しておく必要があります。

固定残業代制度を採用している企業の場合、「月収25万円(みなし残業45時間を含む」のように、残業代があらかじめ基本給に含まれていることもあります。

基本給が高ければ問題ありませんが、そうでない場合、時給換算するとアルバイト程度の給与しか支払われないということもありますので、しっかり確認しておきましょう。

また、残業代の支給に関して「裁量労働制」を採用している場合も、長時間労働が慢性化するケースが多いため、ホワイト企業に転職したいのであれば、できるだけ避けたほうが良いでしょう。

福利厚生・手当の種類が豊富かどうか

ホワイト企業は、福利厚生が充実している傾向にあります。

家賃補助や、各種手当などの待遇を手厚く揃え、従業員の働きやすい環境作りを行っているのです。

月収はそれほど高くない場合でも、手当や各種補助を含めると、手取りが平均額よりも高くなるということも多いようです。

求人票のキャッチコピーや内容が具体的かどうか

ホワイト企業の求人票は、「有給取得率90%以上」や、「残業代月平均5時間以内」など、具体的な情報が掲載されています。

一方で、ブラック企業の場合「アットホームな職場」「やりがいのある仕事」など、抽象的で曖昧な言葉が多用される傾向にあります。

求人票に数字や具体的な言葉が使われているかどうかは、ぜひチェックしておきましょう。

一年中求人を出していないか

ホワイト企業は、応募者が集まりやすく、社員が辞めづらいため、求人がめったに掲載されない傾向にあります。

そのため、様々な求人サイトに登録し、頻繁にチェックしておく必要があります。

これに対して、社員が集まりづらい・すぐ辞めてしまうブラック企業の場合、求人が一年中掲載されていることも珍しくありません。

求人サイトで頻繁に目にする企業は、なるべく避けておくのが無難でしょう。

口コミサイトの評判は良いか

選考前に口コミサイトやSNS上の評判をチェックしておくのも、重要なポイントです。

実際にその会社で働いた人でしか分からない情報を、入手することができます。

もちろん匿名の情報は必ずしも正しいわけではありません。ですが「あまりにも悪評の多い企業は避ける」など、参考になる部分も多いものです。

ホワイト企業の特徴

ホワイト企業に共通する特徴を紹介します。理解しておくことで、転職成功の確率を高めることができるでしょう。

労働時間を正確に管理している

ホワイト企業は、ITツールなどを利用し、社員の労働時間が正確に管理しているという特徴があります。
社員の出退勤の時間がその都度記録されることにより、

  • 残業代未払いなどの問題をなくす
  • 慢性的な長時間労働を未然に防ぐ

などを実行しているのです。

年収が高い・昇給がある

ホワイト企業は、社員の働きに対し、金銭として正当な対価を支払います。

そのため、年収が高い傾向にあります。また、昇給制度が整っていることも多いようです。

年間休日が多い

年間休日の多さも、ホワイト企業の魅力です。

目安としては、年間休日120日以上の企業は、ホワイト企業であると考えることができます。

またホワイト企業は有給取得率も高く、プライベートも充実させることが可能です。

福利厚生が充実している

福利厚生の充実度は、ホワイト企業の大きな魅力です。

前述の家賃補助や各種手当はもちろん、書籍購入企業独自の制度を導入しているケースも多々あります。

また、産休や育休の取得を推奨するなど、社員のライフワークバランス実現に向けた取り組みを行っているのも特徴的です。

研修や教育制度に力を入れている

人材の育成・成長に注力している企業は、ホワイト企業であると言えるでしょう。

社員一人ひとりの教育にコストを惜しまず、人材に投資するという姿勢が見られます。

教育や研修を充実させることで、社員は力をつけていき、結果として企業全体の成長につながっていくのです。

ホワイト企業に転職するには

ホワイト企業を見分けるポイントについて解説しました。

労働条件の整った会社に転職するためには、事前に情報を仕入れ、適切に見極めることが大切です。

したがって、転職を行う際は、複数の転職求人サイトを利用し、できるだけ多くの情報を集めることが重要となります。

この記事で紹介したポイントを踏まえて求人をチェックし、気になる会社があれば、積極的に応募していきましょう。